2023年1月6日金曜日

レトロスタンプシリーズ #2 Haiku Bunny from Hero Arts

 レトロスタンプシリーズ 2つ目です

Hero Artsの Haiku Bunny(H1835)
2000年発表のスタンプです。’
このころオリエンタルなモチーフが大流行していてアメリカのスタンプメーカーからこんな感じの和風なスタンプがたくさん発売されていたのですよ。

昨年末にスタンプリップル博多店のオンラインスタパで羽子板作りをして、その時に発掘してきました。


が、ブログに書かなかったのはこのスタンプの色塗りが全然上手くいってなくて、腑に落ちなかったんですよねえ。
実はこの時ばかりじゃなく、買ってから何度も使ってみたけどなんか上手くいかないので作品も外に出したことがないと思います。

このスタンプ、インスタにあげたらすぐにシアトルの知人から懐かしいーってコメントが入ったぐらい、めちゃくちゃ流行ったものなんです。
それほどの名作なのになんで使いこなせないんだろう、なんか苦手なんだよなあ。って20年思い続けてたってことですわね(笑)

で、今日、もう一度チャレンジしてみました。
まず、うまくいかない理由を分析。
  1. うさぎを何色で塗ったらいいのかわからない
  2. 首巻が目立つ
  3. お尻の梅かな?の模様はなんなんだ?(笑)
  4. そもそもインデックス(スタンプについている見本の絵柄のことです)も背景と首巻の白抜き部分だけ着色されている。
この順番で問題解析。
つまり 
  • インデックスに倣ってウサギそのものは白抜きのままにする
  • 首巻に色をつける
  • お尻の梅の花の感じはそもそもこのウサギが陶器の置物なのでは。
  • 背景を和な色でグラデにすれば立体感が出せるのではないか
という4つの課題が炙り出せたので

  •  黒インクでスタンプする
  • もう一枚赤インクでスタンプして首巻きは切り貼りする
  • うさぎをマスキングして周囲をブレンディングブラシで多色グラデにする
  • 模様部分に立体感のある色付けをする
という作業をやって出来上がったのが上の画像です。

黒インクはバーサファインオニキスブラック (クレアでもOK)
 理由ー黒が深いのと細部が押せるから

赤インクはバーサファインクレア グラマラス
 理由ー不透明でベタ面がムラなく押せるから チューリップレッドでも 良かったかも。

背景の多色グラデも全て バーサファインクレア 
  ゴールデンメドウ、ブルーベル、エイコーン
 理由ーインクの伸びがいいから

うさぎの目と枝の実?蕾?どちらかよくわからなかったのですが
アクリルマーカー(POSCA的なもの)の赤メタリック
そして、花の部分は Imagine CraftsのPico Embellisher Gold
を使いました。 Pico Embelisherはアクリル系のペイントで張力で盛り上がったまま乾くのでちょっと立体感が出ます。



ごくわずかな厚みではありますが、

首巻(紙2枚がさね)
目玉と実(か蕾)アクリルマーカー(紙面に載る感じです)
Pico Embelisher アクリル樹脂系(盛り上がり)
首巻のタッセル部分の根元にダイカットの余分の丸(紙)


この4つがあるおかげで、うさぎそのものには陰影がないけどちょっと存在感が出たような気がします。

こんなふうに、分析して、対応を考えて、やってみてまあまあ上手くいくっていうこともそんなにしょっちゅうあるわけではないので、記念に詳細を書いてみました。

スタンプを押してみて、なんか違うなー、っていうこと私は頻繁にあるので、その都度一応考えてみてはいるのです。
それでも解決策が浮かばないでそのままスルーしちゃってることもものすごくたくさんあるのですが、ある程度時間が経つとものの見方が変わったり、新しいテクニックやアイテムで解決できることもあるので、気長に待つのもいいかもしれません。まあ20年は待ち過ぎですが(笑)

パネルに使ったスタンプはStamp Out Cute か Stamp Campのものだと思いますが、草書のスタンプです。UMでしかもコンベンションで買ったものなのでメーカーわからなうなっちゃうあるあるなんですよね。これも20年前ぐらいに買ったんじゃないかなと思います。



このスタンプも今日解体してUM化しました。これですぐに出し入れできるようになったので、また近いうちに登場するかもしれません。

スタンプ解体&スタンプデータベース作成&スタンプ収納棚作成、今年中になんとか完成させたいです。




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